leemiyeonのブログ

在日韓国人です。10歳の事故で今は車椅子ですが、楽しく生きたいをモットーに日々奮闘しています。

K-POP界の厳しさ

 

音楽好きの私が、邦楽、洋楽、K-POP等様々なジャンルを聴く中で、K-POP界を見るに、売れてから生き残るすべての過程において、他の国よりも非常に厳しい試練の連続だということを感じる。

 

もちろん、自分が芸能界に属したことがないのに何がわかるのかと言われれば、その通り、あくまで、自身が読んだ韓国アーティストのインタビュー記事や日韓アーティストの比較をするジャーナリストの記事、または雑誌や書籍等を通じてなので、本当のところは本人にしかわからないところではあるが、それでも、韓国の音楽番組、特にサバイバル番組を観ると、無慈悲な容赦ない闘いを強いられていると思う。

 

韓国は、日本を上回る学歴社会であるが、それでも就職ができない現状下にある。芸能界も同じで、練習生として何年もの下積み生活を経ても、デビューを約束されているわけではない、お金はもらえずバイトをしながら、毎日練習練習の繰り返し。結果を出さなければすべて終わり。技術力は当然のこと、常に他者との順位争い、朝早くから夜遅くまで続く日々の絶え間ない歌やダンスのトレーニング、欧米や日本を見据えての語学及びマナーの学習、それに加わり、容姿も大事な要素としてのジムトレーニング。まさしく自分自身との闘いでもある。毎日毎日延々と続くレッスン、語学学習、食事制限等の自己管理。そしてこれらは月末に行われる事務所の個人評価に成績として響く。

その中で、生き残って、いざデビュー。当然のことながら、売れるとは限らない、実力があったとしても。結局は世間の評価次第。

最近では、その世間の評価をあえて先にTV番組にて表に出し、売れる下地を作るかのごとく、専らサバイバル番組にて生き残った者をデビューさせるという流れが多いが、過程が大事なのではない、結果がすべて、一般投票や審査員の投票という結果にて最終的には決まってしまう。

若い頃から、世界で活躍することを目標にしてきている韓国の練習生は、プロ意識が高い。練習模様を特集した番組を何度も観たことがあるが、トレーナーに付いて、必死に練習する彼らの求められるレベルの高さと本人のデビューを果たす意志の強さがひしひしと画面を観ている我々にも伝わってくる。

近頃、日本から、あるいは各国から、韓国に練習生として渡韓する若者が増えている。手が届きそうなアイドル、身近なアイドルという日本のスタンスとは違い(日本はそこがまた親近感がありよかったりするのかもしれない)、あくまでプロフェッショナルな世界でも通用する音楽のできる人を事務所側も求めているように思う。そういう意味では、歌もダンスも圧倒的にレベルが高いとしか言いようがない。総じて未熟なままでも歌、ダンス、容姿がそこそこであればOKなのと世界をまたにかける活躍を目指すからこそ完璧に仕上げてからのデビューとの違いとでも言おうか。それだけ、過酷な練習を積んできた努力の賜物であろう。いつも、番組を観ては、若くしてこのすごさ!と恐れ入るばかりである。

 

つい先日、「KINGDOM」というこれまたデビューをすでに果たしているグループ間での頂上決戦をめぐるサバイバル番組が放映され、王座が決まった。最初から最後まで目を離せないほどの彼らの真剣勝負、目に見えないところでの努力が垣間見えるからこそ、感動もひとしおであった。最初の回で、大して印象に残らなかったグループも、最後では、どのグループが勝ってもおかしくないと思えるほどの成長ぶり!本当に驚いた。底力をみせるとはこういうことかと思い知った。正直、どのグループも私にとってはファンではなく、さほど興味もなく観た番組であったが、最後は全グループのファンになってしまったほどだった。

何よりすごいのは、誰が勝っても相手に敬意を表し、自分のことのように(当然悔しさはあろう)一緒に喜ぶ各々のグループたちのその態度だ。後輩が先輩を敬う姿勢はどこでも見かけることかもしれないが、場を和ませるためにあえて笑いを誘うことを言う、ないしは後輩のパフォーマンスを観て素直に賛辞を述べる先輩の細かい気遣い等、最後の回の素敵な映像には、自然と涙があふれた。

そして、どのグループも最高じゃないか!泣かせてくれるよ!と画面を観ながら、叫んでいた私であった!!

 

頑張っている人々の姿はとても美しく素敵だ。

 

 

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