leemiyeonのブログ

在日韓国人です。10歳の事故で今は車椅子ですが、楽しく生きたいをモットーに日々奮闘しています。

日本と韓国の狭間で

小さい頃からの純粋な疑問なのだが、どうして日本と韓国は仲良くできないのか?

 

事故にあうまでの小学校高学年まで、民族学校に通っていたが、「朝鮮人、ニンニクくさい、国に帰れ」と近隣の日本学校の学生からよくなじられたものだ。

事故で病院へ入院したときも、「チョンは怖い~」とか編入した日本学校の上級生がご丁寧にも「バカチョンの意味知ってる?お前たち朝鮮人のことだよ」とか、まあ差別的発言をこれぞとばかりに浴びせられたものだった。だからこそ、負けるもんかというハングリー精神は人一倍強くなっていったわけだが...(先日、書いたブログで、完治することなく退院して実家に住むようになってから、その負けん気の強さも精神の破壊とともに消え失せていったので偉そうには言えない ※9年の浪人生活 母子の実態 - Yahoo!ニュースについて

 

日本の高校へ入学をすることになった時、母が営んでいたスナックにホステスとして(娘として名を伏せて手伝っていた)接客していた時、はたまた自動車免許の教習所においてでさえも、なぜ朝鮮人を入学させるんだ、あるいは朝鮮・韓国人は日本人に民族として劣っているという話を大の大人たちが口をそろえて、私に言ってきたものだ。

 

母は朝鮮人・韓国人がバカにされるのは、結局は戦争に負けて、植民地化されたからだと。それに打ち勝つには、自分が偉くなって(いわゆる名誉・地位・金を身につけて)見返すしかない。そうすれば、悪くいう連中のことは、所詮負け犬の遠吠えとしてしか聞こえなくなる。悔しかったら、金持ちになってみろ、偉くなってみろと。

しかし、それは私にとってはむなしい答えでしかない。

 

結局、人間というのは、いつも誰かと比較して自分が優位に立っているということを肌で感じていなければ気が済まない生き物だと私は思う。

欧米に戦争で負けた日本がアメリカ等に頭があがらない、断固としてNOと言い切れないところは、なんだか韓国と日本との関係を見ているようだ。

戦争で勝った負けた、植民地支配、強制連行、慰安婦問題、果ては竹島問題等々、歴史は歴史として歪めずに知っておくべき、学ぶべきであり、重要なのはその後私たちはどうすべきか、上っ面ではない友好的な関係をいかに築き、持続させていくべきかではないだろうか。

未だに、植民地化ではない、慰安婦ではなく売春婦だ等、たくさんの資料や証言(これでも読書好きな私としては、歴史を知るべく双方の立場での書籍は幾冊も幼少から読んできた)があっても、争いが絶えない。

人間の愚かや残酷さは日本人、朝鮮・韓国人皆同じく、そして、その優劣など語ったところで何になろう。私は、毎日のように出る韓国・朝鮮批判のTwitterや記事に正直怒りを通り越して人間の悲哀しか感じない。

私が生きている間に南北の統一はおろか、日本と韓国との友好的な関係の持続化は見られないのか、在日は、韓国でも日本に住み着いているがゆえに良く思われず、日本では国に帰れとなじられてきた在日韓国人の自分としては、ただただ流浪の民のごとく、居場所がないまま死んでいくようで、至極残念で仕方ない。この日本と韓国との関係を考えるとき、人知れず涙する私だ。

 

子どもの頃からの純粋な疑問。どうしてお隣さん同士仲良くなれないの?仲良くなれたらいいのに...。

 

永遠のテーマになってしまうのは嫌だな...。

 

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